radikoのタイムフリーは早送りも早戻しも自由
2010年12月に正式サービスが開始されてから、はや6年。インターネットさえあれば、日本国内のどこにいてもラジオが聴けるradiko.jp(以下、radiko)は、1日あたりのユニークユーザー数が100万人を誇るまでに成長し、もはや、我々の生活に欠かせない存在となった。
radikoのタイムフリー聴取機能
東日本大震災で行われた受信エリア制限の一時解除は、我々にラジオの大切さを再認識させるきっかけとなった。そこで培われた機動性のある運用経験やスマートフォンの爆発的な普及は、radikoそのものを進化させる大きなエネルギーとなり、2014年4月開始のエリアフリー聴取サービス「radiko.jpプレミアム」へと結実していった。
そんなradikoが、2016年10月11日、サービス開始以来の悲願ともいえる新サービスの実証実験をスタートさせた。それが、「タイムフリー聴取機能」であり、「シェアラジオ」である。多くの人が待ち望んでいた新機能について、詳しく見ていくことにしよう。
タイムフリー聴取機能とは、その名の通り時間に縛られずにradikoを楽しめる機能。具体的には「過去1週間分の番組について、後からいつでも聴取可能になる機能」である。エリアフリーとも共存しており、プレミアム会員(月額350円/税別)であれば、radikoプレミアム対応の全局が対象となる。
radikoのタイムフリーの開始時間
まず、radikoで配信される番組について、過去1週間分を配信と同時にradiko側ですべて保存してくれている。リスナーは、それを必要に応じてストリーミングで取り出しながら聴くことができるわけだ。しかも、タイムフリー聴取機能はリアルタイムでの配信が開始された瞬間にスタートする。
例えば「伊集院光のJunk(月曜深夜25時~)」のオープニングトークを楽しみにしている人は多いと思うが、仮に今日が放送日であることに25時3分ぐらいのタイミングで気付いたとしよう。もちろん、伊集院マニアだから録音はしている。
だが、録音したものは、番組が終わる3時にならないと聴けない。つまり、オープニングトークのいちばん面白い最初の3分を切り捨てて今すぐ生放送を聴くか、録音が終わる1時間57分後まで待って最初から聞くか、人生で最も難しい決断を迫られるのだ。
radikoアプリもタイムフリー対応
そんな時、タイムフリー聴取機能があれば、パソコンでradikoのサイトにアクセスして「タイムフリー」を選び、番組表から「日付」「放送局名」「番組名」を選んで「再生」をクリックするだけでいい。番組が冒頭から聴けるだけでなく、3時間という制限時間の範囲内であれば、早送りも早戻しも自由自在なのだ。
もちろん、スマートフォン用のアプリ(Android/iOS)も最新版はタイムフリー聴取機能に対応しており、同じ機能を利用可能。エリアフリーと組み合わせれば、全国の過去1週間分の番組が手のひらに収まってしまうことになるわけで、ラジオ好きにとってこれはもう「事件」としか言いようがない。
ちなみに、Android用のアプリは、10月11日のサービス開始と同時に配信されたが、iPhoneやiPad用のiOSアプリはアップルの審査に時間がかかることもあって、半日遅れての公開となった。
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