確定申告で申告書Aを使うのは「サラリーマン」
確定申告を行う際に必要となるのが、申告書Aもしくは申告書B。確定申告で申告書Aを使うのはサラリーマン、申告書Bを使うのは個人事業主です。ほかにも、申告書第三表(分離課税用)、申告書第四表(損失申告用)、申告書第五表(修正申告用・別表)などの申告書もあります。
確定申告の申告書Aはサラリーマン
しかし、それらの申告書は、特定の所得があった場合や、所得が赤字の場合、または提出済みの申告書を訂正する必要がある場合に、必要となる申告書のため、すべての人が使うというわけではありません。
確定申告の申告書Aは「給与所得」「雑所得」「配当所得」「一時所得」の申告のみで、予定納税額がない場合に使います。サラリーマン、年金受給者などが使うのが申告書Aです。それ以外の人は、申告書Bを使います。
個人事業者、マンションやアパートなどによる不動産所得がある人などが使うのが申告書Bです。申告書Bはすべてのケースに対応しているので、申告書Aを使うサラリーマン、年金受給者などが、申告書Bを使っても問題ありません。
確定申告でのAかB以外の申告書
土地、建物、株による譲渡所得や退職所得、山林所得、先物取引による雑所得があった場合は、申告書Bと申告書第三表(分離課税用)が必要となり、損失が発生して、所得の金額が赤字になった場合などは、申告書Bと申告書第四表(損失申告用)が必要となります。
確定申告で申告書を提出したあとに、間違いに気が付き、是正が必要となった場合は、申告書Bと申告書第五表(修正申告用・別表)を使います。
申告書AかB以外の申告書が必要となった場合、それら必要となる申告書と併用するのは、すべてのケースで申告書Bになります。具体的には、医療費控除、住宅ローン控除などの控除を受ける場合や、マイホーム、株を売却して得た利益を申告する人などです。
また、個人事業主やフリーランスの人は、確定申告で申告書のほかにも、こまかな計算内容を示すために、各種の計算明細書なども、あわせて必要となりますのでよく注意しましょう。
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