フォネティックコードが航空無線で使われる理由
受信機1台でパイロットと管制官の声が、手元に飛び込んでくる「航空無線」。英語でいうと「エアーバンド」になります。とはいえ航空無線はとっつきにくさがあるのも事実です。そこで、航空無線で覚えておきたい基本的な項目を紹介します。なかでも注目は航空無線で使われるフォネティックコードです。
航空無線のフォネティックコード
日本の航空管制は基本的に英語を使って交信しています。ここが初心者には航空無線のとっつきにくいところ。しかし、航空無線を聞くために英会話の知識はまったく必要ありません。
航空管制は英会話ではなく、必要なことを簡潔に伝えるため、専門の英単語を使っているに過ぎず、それらの英単語を覚えしまえばたいてい理解できます。聞き取れない単語はとりあえず流してしまいましょう。まずは雰囲気を感じるだけでも航空無線は楽しめます。
口頭でメールアドレスを伝える時に「B」と「G」などの聞き間違いに苦労することがありますよね。メールアドレスぐらいなら間違えても、命に関わることもないでしょうが、航空無線の聞き間違いは重大な事故につながる可能性があります。ここで登場するのがフォネティックコードです。
フォネティックコードは単語で発音
航空無線でアルファベットを伝える場合は、フォネティックコードを使うのが基本。航空路上で航空機に対して目印となる電波を送信しているVOR/DME(超短波全方向式無線標識施設)にはアルファベット3文字の識別符号が付けられています。
例えば「CUE」の場合、「シーユーイー」とか、英語読みで「キュー」とは発音しません。フォネティックコードに従って「チャーリー・ユニフォーム・エコー」と読みます。フォネティックコードとはアルファベットを短い単語に置き換えて発音するものです。
そうすることで、聞き間違いを防ぎます。エアーバンドでは、ありとあらゆる場所でフォネティックコードが登場するので、ぜひ覚えて下さい。また、エアーバンドに限らず、航空会社内では一般的に用いられており、座席番号も18のAを「18のアルファ」と表現します。
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