航空無線の「ファイフ」「ナイナー」何のこと?
航空無線で聞き間違いを防ぐために使われているのがフォネティックコード。アルファベットを短い単語に置き換えて発音します。航空無線の聞き間違いは重大な事故につながる可能性があるからです。そのほかにも、航空無線ならではの数字の表現があります。詳しく見ていきましょう。
航空無線では聞き間違いを防ぐ
航空無線に限らず、フォネティックコードは航空会社内では一般的に用いられています。例えば、座席番号も18のAを「18のアルファ」と表現するわけです。
また、日本航空1206便は「せんにひゃくろく」と一般的には発音しますが、航空無線では「ワン・ツー・ゼロ・シックス」と1字ずつ発音。これも聞き間違いを防ぐためです。
航空会社によっては1ケタの便名もありますが、この場合は頭に0を2つ付けて「ゼロ・ゼロ・ツー」というように発音する場合もあります。多くの便が3ケタか4ケタの便名を使っているので、これに合わせる形です。
航空無線では数字が独自の読み方
また、航空無線では風向きはその角度を3ケタの数字で表すのですが、これもやはり「ゼロ・ナイナー・ゼロ(90度方向からの風)」という風に表します。
一方で高度に関しては14,000フィート以上は「フライトレベル・ツー・ナイナー・ゼロ(290)」という風に1/100にして表しますが、それ以下になると「ツータウザント、ファイフハンドレット(2,500)」と数字をばらさずに読みます。
これまで紹介した数字のカタカナ表記に独特なものがありますが、キーボードの打ち間違いではありません。数字の聞き間違いを防ぐためなどの理由で、航空無線では「ファイフ」や「ナイナー」などの独自の読み方が決められているのです。
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