ミニチュアダックスはれっきとした猟犬がルーツ
「猟犬」と聞くと、体が大きく力強いイメージが先行し、猟犬を使った狩猟に憧れはあるものの「飼育スペースもないし、大きな犬を飼うのは無理」と諦めてしまっている狩猟者は多いだろう。しかし、家庭の愛玩犬として知られるミニチュアダックスのルーツは猟犬。頼れる小さな狩猟犬なのだ。
ミニチュアダックスは猟犬がルーツ
確かに鹿や猪などの大物猟には紀州犬や四国犬、プロットハウンドなどの中型以上の犬が使われることが多い。鳥猟にしても、セッターやポインターなども比較的、体の大きな犬種であり、飼育する上でかなりの運動量の確保と、狩猟で使うには専門的な訓練が必要だ。
しかし、まだ諦めるのは早い。今回、取材して来たのは、ミニチュアダックスの「ブレッド」と、その飼い主の名雪さんによるコジュケイ・ヤマドリ猟。
日本でミニチュアダックスといえば、家庭の愛玩犬として飼育されていることがほとんどだが、実はれっきとした猟犬がルーツ。鳥猟師の憧れの獲物・ヤマドリが、実は可愛いミニチュアダックスで獲れるのだ!
ミニチュアダックスに狩猟の訓練
実際、ミニチュアダックスを狩猟で使おうとするとき、どんな訓練が必要なのだろうか? 名雪さんにブレッドとの「馴れ初め」から聞いてみると、当然と言えば当然だが、ブレッドはペットショップで売られていた犬で、しかもある程度大きくなった「売れ残り」だったという。
「家庭犬を探していたんですけど、ダックスの長い顔が好きだったので。『猟でも使えたらいいかな?』という程度しか考えていませんでした」
ロングヘアードのダックスフンドにはスパニエル系の犬種が掛け合わされていると言われていて、あわよくば「狩猟のお供に」と考えていたという。2012年3月に飼い始めたときブレッドはすでに生後8か月を過ぎていた。
猟犬の仔犬の場合、早ければ生後2か月ぐらいから譲渡を受けたりすることと比べると、猟犬としての飼育・訓練の開始はかなり遅かったと言える。
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